異例 国会中に総理再びトルコへ…狙いは?記者解説[2013/10/28 11:50]

 国会では、安倍総理大臣肝いりの日本版NSC=国家安全保障会議の設置法案や産業競争力強化法案、さらには汚染水問題など課題が山積しています。そうしたなか、安倍総理は28日朝、トルコ首脳との会談などに向けて出発しました。今回の海外訪問の狙いはどこにあるのでしょうか。

 (政治部・菅原裕和記者報告)
 半年という短期間で総理大臣が同じ国を訪問するのは初めてで、国会中の外遊も異例のことです。
 安倍総理大臣:「首脳外交によって国益を確保していく。国益を増進していくことも大事であり、そのことは野党の皆様にもご理解頂いていると思っている」
 国会序盤にもかかわらず訪問するのは、半年前にエルドアン首相から招待された日本企業建設のボスポラス海峡横断地下鉄の開通式があるからです。外遊などを優先するために、総理の国会出席を減らそうという「国会改革」を先取りした形です。経団連の米倉会長らも同行し、インフラ整備や原発建設の受注、EPA=経済連携協定の交渉スタートなど経済面での連携強化を図ります。日本としては、親日的で情勢も安定したトルコを拠点に、中東での外交・経済の足場を固める狙いがあります。

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