「減反廃止」政府提示に自民の反発“まだら模様”[2013/11/06 18:04]

 約50年ぶりの政策転換です。政府はコメの生産量を調整する減反政策を5年後に廃止する案を固め、6日午後に自民党に提示しました。

 (政治部・安西陽太記者報告)
 政府が示した取りまとめ案には、減反政策について、5年後をめどに廃止すると書かれています。現在も自民党の9階の部屋で反対意見が相次いでいます。
 自民党(山形)・鈴木憲和衆院議員:「急激な変化は、やはり1年で1回しかコメができないので、大変、不安だという声が大きいし、そこは、やはり与党としてしっかり対応すべきではないか」
 約50年ぶりのコメ政策の大転換となることを受けて、自民党の農水族からは「このままだと、本当に日本の農業がだめになる」といった反対する意見が出ています。ただ、反対派のなかでも、5年後にするなら政策パッケージを示すべきという意見も出ています。これは、補助金がつくなら賛成に回るという意味です。この反対派を抑え込むやり方は、自民党の伝統的な取りまとめ方と同じです。執行部としては、今月中に政府案の一任を取りつけ、来年度の予算編成に間に合わせたい考えです。ただ、自民党内では、官邸主導のやり方に不満がたまっているのも事実で、このたまったガスをどう解消するかが政権運営の鍵を握りそうです。

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