衆院選「違憲状態」も「有効」 判決に議員らは…[2013/11/20 17:57]

 去年、行われた総選挙の「1票の格差」を巡って、最高裁は違憲状態と判断しました。永田町の反応はどうだったのでしょうか。

 (政治部・安西陽太記者報告)
 前回、大勝した安倍政権としては、選挙が有効と認定されたことに安堵感(あんどかん)が広がっています。
 自民党・石破幹事長:「司法と立法との関係というものに、よく配慮した判決であり、私どもは、その意図をさらに強く受け止めて、これから先、さらなる是正に向けて前進していかなければいけない」
 最高裁の判決では、違憲状態と判断したものの、0増5減などの取り組みを一定の前進と評価しています。しかし、都道府県の人口に関係なく、あらかじめ1議席を割り当てる「1人別枠方式」については、0増5減の法律のなかで解決済みという位置づけですが、事実上、その制度が残っているため、構造的な問題が最終的に解決されているとはいえないと厳しい判断が下されました。与野党間では、1年以上、定数削減も含めた抜本改革の議論をしていますが、全く折り合っていません。国会はいつ、重い腰を上げるのか。安堵感に浸っている余裕はありません。

こちらも読まれています