巨大防潮堤計画見直し検討 あす震災から1000日[2013/12/03 11:45]

 東日本大震災から4日で1000日を迎えますが、被災地では住宅地の高台移転の見通しが立たず、福島第一原発事故の処理も計画通りに進まないなど、復興に向けた課題は山積したままです。こうしたなか、自民党は、地元住民の反対で建設が進まない巨大防潮堤について、計画を見直す方向で調整に入ったことが明らかになりました。

 被災地の沿岸に建設を予定している防潮堤は、総延長が370キロで、約8000億円の予算がついています。しかし、巨大な防潮堤は景観を損なうほか、漁業にも支障があるとして、地元から反対の声が上がり、計画が進まない状況が出ています。このため、自民党は、避難道路の整備などを軸に防潮堤の建設計画を見直す方向で調整に入りました。また、25兆円の復興予算は、原則2015年度末までしか使えないため、期限に縛られずに予算の使い勝手を良くする「基金」の創設なども検討する方針です。

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