“ポスト猪瀬”探しに躍起も…飛び抜けた候補不在[2013/12/20 11:49]

 猪瀬知事の辞職に伴う東京都知事選挙で、安倍政権は、知名度と実績を兼ね備えた候補者探しに躍起です。川崎市や福島市など首長選挙で連敗続きの安倍政権にとっては、この都知事選挙で潮目が変わるという指摘も出ているだけに、候補者選びで「私、失敗できないので」が条件となります。

 (政治部・成田彩乃記者報告)
 20日午前から、東京・千代田区のホテルに自民党東京都連の幹部が集まり、候補者の選定会議を行っています。候補者リストには、下村文部科学大臣や元オリンピック選手の橋本聖子議員、東京都選出の小池百合子議員、石原伸晃環境大臣らの名前が連なっています。
 石原環境大臣:「この事態を受けて東京都連としてどう対処していくのか、これを決めさせて頂きたい」「(Q.ご自身が立候補する可能性は?)それはないと思います」
 「とにかく勝てる候補を出してくれ」という安倍総理大臣の指示ですが、無党派層へどれだけアピールできるかが最大のポイントです。自民党執行部の頭から離れないのは、舛添元厚生労働大臣です。議員辞職した東国原氏が出馬すれば、「対抗できるのは彼だけだ」という声も上がっています。しかし、舛添氏は都議会でコントロールが効かなくなると根強い反対があるため、都連では、扱いやすい下村大臣を有力視していて、なかなか調整がつきません。飛び抜けた有力候補がいない選挙では、「決めるタイミングが大事だ」として他党の動きを横にらみしながら、ぎりぎりまで候補者選びが続けられる見通しです。

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