安倍総理 初の靖国神社参拝 政権発足から1年[2013/12/26 11:45]

 安倍総理大臣が26日午前、靖国神社を参拝しました。安倍総理の靖国参拝は、第1次政権も含めて初めてです。

 (政治部・足立直紀記者報告)
 安倍総理は午前11時32分に靖国神社を訪れました。モーニングに身を包み、引き締まった表情で真っすぐ前を見つめながら到着殿から入った安倍総理は、拝殿に昇って参拝を行いました。参拝後、安倍総理は、記者団に対して「第2次世界大戦で国のために命を落とした英霊の御霊に尊崇の念を表した」などという形で参拝の理由などを説明することにしています。
 (Q.安倍総理の靖国神社参拝は、どうしてこのタイミングになった?)
 この1年間、中国とは「常に対話のドアをオープンにしている」と首脳会談を求めてきましたが、一向に関係改善が進みませんでした。むしろ、尖閣問題や防空識別圏の設定など、状況が逆に悪化してきたことが背景にあります。第1次安倍政権では、靖国参拝をすると公約してきながら、中国・韓国に配慮して実現できずにちょうど1年で退陣したため、安倍総理は「痛恨の極みだ」と常々語っていました。この際、第2次政権発足1年の26日というタイミングで約束を実現することで、6年前から続く“呪縛”を解き放つ意味合いもあるように見えます。しかし、26日の参拝で、中国・韓国との関係改善は一層、遠のくことは間違いありません。さらに、連立を組む公明党や自民党内からも懸念の声が出るのは避けられず、「安倍カラー」を発揮するのは良いのですが、ここからどうリカバリーしていくのかが問われることになります。

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