外務大臣訪米 強行日程で“ギクシャク”関係修復へ[2014/02/07 11:49]

 ソチに向けてまもなく安倍総理大臣が出発します。オリンピックの開会式に出席するほか、5度目の日ロ首脳会談に臨みます。一方、岸田外務大臣もケリー国務長官と会談するため、アメリカに向けて出発します。1泊3日という強行日程でアメリカに行く背景には、安倍総理の靖国参拝でギクシャクした日米関係を修復したいという狙いがあります。

 (政治部・藤川みな代記者報告)
 岸田大臣は、国会で予算審議が行われるなか、チャーター機を使って異例のアメリカ訪問です。
 岸田外務大臣:「様々な点を勘案して、このタイミングで日米外相会談をやることが重要だ」
 ケリー長官は今月、中国と韓国を訪問する予定ですが、日本を訪問する予定はありません。靖国参拝の影響で「日本はずし」という見方が出るなか、日本としては、こちらから出向いてでも中国、韓国より先にケリー長官と会うため、チャーター機を用意しての訪米です。また、オバマ大統領は、4月に東南アジアと韓国、日本を訪問する予定です。日本としては、少なくとも1泊してもらい、国賓待遇で他の国と差別化を図りたいと大臣自らが日程調整に乗り出します。靖国神社参拝があっても日米関係は盤石だということを内外に示すため、懸命な地ならしが行われます。

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