主導権争い一層熾烈に 民主・みんなvs維新・結い[2014/03/06 11:51]

 与党が圧倒的多数を持つ衆議院で、野党内の主導権争いが激しくなっています。日本維新の会と結いの党が野党第1会派を狙って合流を目指す一方、民主党とみんなの党は「内閣不信任案に反対した維新は野党ではない」などと理由をつけて、野党協議の場から維新を追い出し、主導権を維持しようと懸命です。

 (政治部・澤井尚子記者報告)
 民主党は野党第1党への強いこだわりを見せ、維新の会を牽制(けんせい)しました。
 民主党・松原国対委員長:「内閣不信任決議案に賛成した衆院の政党で最大会派は民主党だ。日本維新の会は、少なくとも前回の不信任決議案には否決(反対)した」
 民主党がここまでこだわるのは、これからも野党の代表として、国会内で主導権を握りたいからです。更には、民主党が野党第1党から転落すれば、離党者が続出するのではという危機感もあります。もう一方のみんなの党ですが、けんか別れした結いの党と維新が野党再編の主導権を握るのは面白くないため、「維新外し」で民主党と思惑が一致した形です。ただ、民主党内からも「目先のことしか考えていない」「野党がバラバラになれば与党に押し切られるだけだ」とあきれた声が出ています。主導権争いに明け暮れているようでは、巨大与党に対抗する野党勢力の結集への道筋は見えてきません。

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