集団的自衛権「慎重論」 自民党内で不協和音も…[2014/03/28 11:49]

 集団的自衛権を巡って自民党内で不協和音です。かつての参議院のドン、青木元議員会長の影がちらつく額賀派が勉強会を立ち上げ、慎重な議論を求めました。また、比較的、リベラルでこわもての古賀元幹事長がバックに控える岸田派も勉強会を予定しています。国会終了後の改造人事をにらみながら、両派は安倍官邸への圧力を強める構えです。

 (政治部・水頭洋太記者報告)
 安倍総理大臣を一心に支える石破幹事長は、党内に広がる慎重な意見をまとめることに自信を見せました。
 自民党・石破幹事長:「どのグループ(派閥)も政策研究会ということになっているわけですから、政策研究会が政策の研究をするのは良いことではないでしょうか」
 額賀派の勉強会では、「集団的自衛権は極めて抑制的に認めるべきだ」という慎重な意見が出て、丁寧な議論を行うように釘を刺しました。こうした勉強会が乱立し、慎重論が拡散する可能性があるため、石破幹事長は、31日からスタートする総裁直属の協議機関で集約したい考えです。しかし、佐藤国対委員長が「この国会での閣議決定は難しい」といった趣旨の発言をしたことに対して、石破幹事長が「どういうことなんだ」とたしなめる場面も出ています。集団的自衛権の行使容認を巡る攻防は、週明けから本格化します。

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