北朝鮮が対話ムード演出 初日の日朝間協議が終了[2014/03/31 00:48]

 中国の北京で開かれている日本と北朝鮮の局長級協議は、初日の日程を終えました。

 (政治部・藤川みな代記者報告)
 外務省・伊原アジア大洋州局長:「きょうの意見交換の印象としては、議論は大変、真摯で率直に行うことが出来たと思いますから、あすも同様な形で議論が出来れば良いと思っています」
 北朝鮮外務省・劉成日(リュ・ソンイル)日本課長:「お互いに提起されている問題を全体的に解決していこうと協議している」
 北朝鮮側は協議終了後、日本との関係改善に強い意欲を示しました。1年4カ月ぶりの協議は、北朝鮮側が冒頭、協議再開を「雪解け」や「春の芽吹き」に例えるなど、対話ムードを演出するなかで始まりました。日本側も、想定していたテーマは一通り議論出来たということで、伊原局長は「2日目も同様な形で議論が出来れば」と手応えを語りました。また、「あらゆる機会を捉えて、北朝鮮と実質的な意見交換を行う努力を続けていく必要がある」と、今後の協議継続にも意欲を示しました。2日目の協議は「拉致問題は解決済み」という立場を取る北朝鮮が方針を転換し、拉致被害者の再調査に応じるかが焦点となります。

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