原子力協定が採決へ 民主・維新で造反の動きも[2014/04/02 11:50]

 安倍政権が進める原発輸出。これまでトルコやUAE=アラブ首長国連邦と交渉を進めてきましたが、その輸出に必要な原子力協定が2日午後の外務委員会で採決されます。賛成を決めた民主党ですが、「脱原発依存」を掲げていることから、4日の本会議では菅元総理大臣らによる反対の動きが広がっています。

 (政治部・小田川雄一記者報告)
 岸田外務大臣は、原子力の平和利用の観点から協定の必要性を訴えました。
 岸田外務大臣:「国際的な原子力の平和利用に貢献したいと思うが、その大前提でありますこの平和利用、そして核の不拡散、これを法的に確保する。これが原子力協定の意味合いだ」
 与党は賛成でまとまる方向ですが、民主党は賛成・反対が拮抗(きっこう)しています。政権時代、原発輸出を推進していたことから、海江田代表が「賛成する方針」を決め、民主党幹部は「造反は厳しく処分する」と牽制(けんせい)しています。ただ、福島原発の事故が起きたことなどから、菅元総理を中心に反対論も根強く、造反に向けた動きが出てきています。
 一方、維新の会は「反対」を決めていますが、これまで「賛成する」と公言してきた石原代表は本会議を欠席する可能性もあります。民主も維新も実際に造反者が出るとなると、また党内がバラバラだとの批判も受けそうです。

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