渡辺代表辞任 与野党に余波…次の代表に浅尾氏有力[2014/04/08 11:46]

 渡辺代表の辞任は与野党に影響を与えそうです。集団的自衛権の行使容認に積極的だった渡辺代表の辞任で、安倍政権にとっては慎重姿勢の公明党を牽制(けんせい)するカードを失いました。一方、渡辺代表が安倍政権寄りだったことで維新の会や結いの党などとの合流のネックになっていましたが、今回の辞任劇で野党再編の流れが加速するという見方が出ています。

 (政治部・布施哲記者報告)
 みんなの党は渡辺氏の後任を選びますが、現在のところ、浅尾幹事長が最有力候補となっています。
 みんなの党・浅尾幹事長:「政策をしっかりと実現するために、一致結束して前に物事を進めていきたい」
 政界再編に積極的な浅尾氏が実権を握ることを見越して、早速、維新の会は水面下でみんなの党との接触を始めています。ある維新の会議員は「看板の渡辺氏がいなくなれば分裂する。自民に行くか、こっちに来るかだ。次の総選挙は自公対民主・維新の構図になる」と政界再編に期待感を示しています。一方の安倍政権は、みんなの党が浅尾体制になっても引き続き協力を求めていく考えです。
 菅官房長官:「私たちの政策に理解を示して頂く政党とは、しっかり修正協議などもしながら、法案成立を今日までしてきていますから、そうした路線は全く変わらない」
 安倍政権としては、浅尾氏がこれまでの政権寄りの路線を引き継ぐのか、それとも野党再編で対決路線に転じるのか、今後、見極めていきたい考えです。

こちらも読まれています