安倍総理ヨーロッパ歴訪 ウクライナで日独共闘へ[2014/04/30 05:50]

 ヨーロッパ歴訪をスタートさせた安倍総理大臣は、最初の訪問国のドイツに到着しました。日本時間の30日夜にはメルケル首相との首脳会談に臨みます。

 (政治部・千々岩森生記者報告)
 ドイツで最も有名な全国紙の一つの朝刊には、安倍総理の大きな写真付きのインタビュー記事が掲載されています。安倍総理はメルケル首相との会談で、最大の懸案、ウクライナ問題について「力による現状の変更は認められない」という日本の立場を強調する方針です。ただ、北方領土問題の解決をにらんで、これまで構築してきたプーチン大統領との親密な関係を壊したくないというのが本音です。加えて、G8から追い出された形のロシアが、急速に中国と接近していることも大きな懸念材料です。一方、ドイツは石油と天然ガスの3分の1をロシアに頼っていて、厳しい制裁には及び腰です。安倍政権の幹部は、「ドイツは国民の生活を犠牲にしてまで、ロシアとけんかはしたくない」と分析しています。安倍総理としては、6月のG7に向けて立ち位置の近いドイツとの連携を強めたいところです。

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