骨太の方針に向け自民が「提言」目玉政策は調整難航[2014/05/21 11:51]

 政府が来月にまとめる「新成長戦略」や「骨太の方針」に向けた自民党の提言内容が明らかになりました。法人税減税や年金運用の見直し、さらに地域活性化のためプロ野球の球団を16にすることなどが盛り込まれています。これを受けて、安倍総理大臣は経済政策を策定しますが、失敗出来ないだけに「目玉」を打ち出すのに必死です。

 (政治部・澤井尚子記者報告)
 この提言を受けて、政府は来月に成長戦略をまとめます。消費増税で落ち込むとみられる景気を回復軌道に戻せるかの命運を握っています。
 菅官房長官:「報告書が正式に提出されればしっかりと受け止めて、政府の成長戦略に反映をさせていきたい」
 去年6月、安倍総理の成長戦略を発表している最中に目新しい政策が無いと株価が大幅に下落したことが政権にとってのトラウマとなっています。それだけに、ある政府高官は「今年は小出しにせず、一気に発表する」と躍起になっています。成長戦略の目玉は、法人税の実効税率引き下げです。ただ、財源を巡って財務省サイドからの抵抗も強く、どこまで明記出来るかのせめぎ合いが続いています。また、130兆円もの公的年金の運用で株式の割合を増やして株価の上昇につなげようという案も出ていますが、リスクが高いとの批判もあります。さらに、安倍総理自身が積極的な農業と医療の規制緩和についても業界団体の抵抗が強く、こちらも難航が予想されています。

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