カジノ合法化を「成長戦略の目玉」に…安倍総理[2014/06/10 11:49]

 残り2週間を切った今国会。にわかにカジノ推進法案が焦点となってきました。安倍総理大臣は、カジノの合法化に強い意欲をみせていて、「成長戦略の目玉」にしたい考えです。しかし、公明党は治安の悪化などを懸念して慎重姿勢です。さらに、参議院では法案を審議する委員会のトップが日教組出身で反対派の民主党議員のため、廃案の可能性もあります。

 (政治部・平元真太郎記者報告)
 安倍総理の強い意向を受けて、11日から審議入りする見通しのカジノ法案ですが、成立までの道は見通せていません。
 菅官房長官:「観光振興、地域振興、産業振興等に資することを大いに期待したい」
 安倍総理は、今月下旬に「新成長戦略」をまとめますが、それに先駆けて、経済効果が大きいとされるカジノ法案を成立させ、経済成長にかける本気度を示す狙いがあります。ただ、この法案を通すのは容易ではありません。参議院では、法案を審議する内閣委員会の委員長ポストを民主党が握っているため、強引に進めようとすれば廃案にされてしまうリスクを含みます。ある自民党幹部は「やろうと思えば何でもできる」と述べ、一部からは委員長解任という荒業も聞こえてきます。成立に向けて突き進むという賭けに打って出るのか、自民党は10日にも最終判断する方針です。

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