安倍総理オセアニアへ出発 “集団的自衛権”説明へ[2014/07/06 11:53]

 安倍総理大臣は、ニュージーランド、オーストラリア、パプアニューギニアへの外遊に出発しました。防衛面での関係強化のほか、TPP(環太平洋経済連携協定)など経済協力でも進展を図る考えです。

 (政治部・澤井尚子記者報告)
 安倍総理が集団的自衛権の閣議決定後、最初の外遊先に選んだのは、中国への脅威を共有しているオセアニア地域です。
 安倍総理大臣:「外交のみならず、防衛、安全保障の協力を強化していきたい」
 今回、最も力を入れているのはオーストラリア訪問です。アボット首相はもともと集団的自衛権に賛同していて、今回、改めて歓迎の意を示す見通しです。中国の海洋進出を念頭に、防衛協力の強化をさらに進め、潜水艦の開発に向けた技術協力などの協定に署名します。また、最初に訪れるニュージーランドでは、キー首相がTPP交渉の難航にいら立ちを見せていることから、合意に向けて努力している日本の姿勢を説明することにしています。オセアニアには天然ガスなど豊富な資源があり、安倍総理としては、中東への依存リスクを分散させるエネルギー戦略の狙いもあります。

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