与野党激突の滋賀県知事選挙 三日月大造氏が当選[2014/07/14 11:48]

 集団的自衛権の閣議決定後、初めての与野党激突となった滋賀県知事選挙は、民主党を離党して出馬した前衆議院議員・三日月大造氏が当選しました。一方、敗れた与党側は、石破幹事長ら幹部が何度も滋賀県入りして必勝を期していただけに、秋に予定されている福島と沖縄の知事選に向けて与党内には動揺が広がっています。

 (政治部・安西陽太記者報告)
 与党の候補者が負けたのは、「セクハラやじ」の問題や集団的自衛権の行使容認の閣議決定などが逆風となった形です。
 安倍総理大臣:「もちろん国政における議論、集団的自衛権の議論もそうかもしれない。影響があったという声も確かにある」
 今回の選挙では、菅官房長官や石破幹事長らが応援演説に入るなど、党本部が前面に出たため、集団的自衛権などの国政の問題をもろにかぶる格好となりました。そのため、ある自民党幹部は「今後は中央の政党色をうまく消して、地元をしっかりまとめるべきだ」と話し、国政とは切り離して地元の基盤を固めていくことで、原発問題を抱える10月の福島、さらには普天間基地の移設問題が焦点となる11月の沖縄の県知事選挙を乗り切りたい考えです。自民党内は「3連敗だけは避けなければならない」と立て直しに躍起になっています。

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