総理「これ以上は憲法改正必要」集団的自衛権で論戦[2014/07/14 11:49]

 国会では、集団的自衛権の閣議決定を受けて初めての審議が行われ、安倍総理大臣は、今の政府解釈を超えて武力を行使するためには憲法改正が必要だという認識を示しました。

 (政治部・朝日健一記者報告)
 民主党の海江田代表は、今回の閣議決定によって武力行使への歯止めが利かなくなるのではと安倍総理を追及しました。
 民主党・海江田代表:「個別具体的な例であって、それは政府が総合的に判断をすると、最終的には。ということですね、これは。そうすると、まさにこれ、歯止めにならないんですよ、これは」
 安倍総理大臣:「これが3つ、要件として決まっているわけであります。これはですね、まさに集団的自衛権を行使する要件としては、世界で最も厳しいと言ってもいいと思いますよ」
 民主党・海江田代表:「安倍総理が言っていた抑止力という話と同じなんですよ、これは。(1940年に日本は)ドイツとイタリア(と結んだ3国同盟)、とりわけドイツと組むことによって日本の安全が増すことになる」
 安倍総理大臣:「1930年代、40年代の世界と現在の世界を、また、日本の日米同盟とですね、日独伊3国同盟を同列に扱おうというのは間違ってると思いますよ。まずははっきりと申し上げまして」
 安倍総理はこのように述べたうえで、今回の閣議決定が抑止力につながると強調しました。また、安倍総理は、今回の行使容認が憲法解釈の限界として、これ以上、行使するためには憲法改正が必要だという認識を示しました。15日は舞台を参議院に移して予算委員会が行われますが、野党側は1日ずつでは不十分として、さらに審議するよう要求しています。

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