中南米歴訪の安倍総理 カリブ諸国14カ国と首脳会談[2014/07/29 05:52]

 トリニダード・トバゴを訪問中の安倍総理大臣は、日本の総理として初めてカリブ諸国14カ国との首脳会談を行いました。この地域で存在感を高めている中国に対抗する狙いもあります。

 (政治部・吉野真太郎記者報告)
 安倍総理は歴訪のなかの最重要ポイントと位置付け、個別会談を重ねる「どぶ板」戦術で関係強化を狙いました。
 安倍総理大臣:「今回の訪問、および本日の首脳会合を契機として、双方の関係を一層、進展させていきたいと思います」
 中南米を巡っては、中国の習近平国家主席が先週までカリブ諸国を歴訪していて、インフラ整備に最大200億ドル規模の融資を表明するなど急接近しています。安倍総理は巻き返しを図るべく、ハリケーン対策など防災面での資金協力などを打ち出し、カリブ諸国にアピールしました。また、中国を念頭に「力と威圧による一方的な現状変更の試みがある」と述べ、牽制(けんせい)することも忘れませんでした。ただ、中国の積極外交に対して出遅れ感は否めず、中南米で優位に立つのは容易ではありません。

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