“消費税10%”判断に影響は GDP大幅落ち込み[2014/08/13 11:47]

 GDP(国内総生産)の大幅な落ち込みは、10%への消費税引き上げの判断にどのように影響するのでしょうか。

 (政治部・千々岩森生記者報告)
 13日朝の発表を受けて、ある政権幹部は「事前の予測では、もっと悪い数字もあった。予想していたよりは良かった」と話しています。官邸では、4月から6月のGDPが大幅に落ち込むことは当初から織り込み済みでした。ただ、受け止めは様々で、安倍総理大臣の経済政策のブレーン、イエール大学教授の浜田内閣官房参与は、消費税の経済へのマイナスを証明する数字だと思って、10%は慎重に判断してほしいとしています。安倍総理にとって求心力のバロメーターは景気と株価ですから、景気を冷やす消費税には極めて敏感です。去年10月に8%に引き上げると判断した時も、多くの経済指標がプラスだったにもかかわらず、慎重な対応に終始しました。ただ、引き上げないことの影響も大きいことから、次の10%についてはわずかながら引き上げる可能性の方が高いというのが今の官邸の空気です。

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