政治

2014年8月15日 11:45

2閣僚が靖国参拝 安倍総理が参拝を見送る訳とは?

2014年8月15日 11:45

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 69回目の終戦の日を迎えました。8月15日のきょう、靖国神社にはこれまでに2人の閣僚が参拝しました。安倍総理大臣は、去年12月に参拝した際、中国や韓国だけでなく、アメリカも不快感を示す事態となったため、15日の参拝は見送る方針です。中国や韓国との首脳会談の実現に向けた配慮とみられます。

 (政治部・安西陽太記者報告)
 安倍総理は靖国神社には参拝せず、代理を通じて玉串料を私費で納めました。
 自民党・萩生田総裁特別補佐:「(安倍総理は)国のために尊い犠牲となられた御英霊の御霊に尊崇の念を持って、謹んで哀悼の誠を捧げてほしいと」
 安倍総理は、去年に続いて終戦の日の参拝を見送り、11月に北京で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)で日中首脳会談を実現するため、中国側に配慮した形です。また、日本側に中国や韓国との関係改善を求めているアメリカについても意識したものといえそうです。一方、安倍内閣からは、新藤総務大臣ら2人の閣僚が15日、去年に引き続き靖国神社を参拝しました。
 新藤総務大臣:「個人の私的な行為なので、外交的な懸念を示されることにはつながらないと思う」
 このほかに、根本復興担当大臣が会見で、今年の春から夏の間にかけて、すでに参拝を終えていたことを明らかにしています。与野党問わず、超党派の国会議員が参拝していて、その数は過去最大規模に上っています。

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