内閣改造 出鼻くじかれた安倍総理 石破氏と同席で[2014/08/26 11:52]

 安倍政権発足から2年近く、自民党の総裁と幹事長として二人三脚で歩んできた安倍総理大臣と石破幹事長。しかし、内閣改造を前にポスト安倍をにらんでか、石破氏が安保法制担当大臣を断る姿勢を示したことで、安倍総理の人事構想は出鼻をくじかれた形で、石破氏に対する困惑が広がっています。こうしたなか、2人が久しぶりに顔を合わせました。

 (政治部・吉野真太郎記者報告)
 安倍総理は、石破幹事長と同席した26日朝の自民党役員会の場で、来月3日に内閣改造など人心一新を行う考えを表明しました。
 自民党・石破幹事長:「(Q.幹事長は今後も続投か交代かどう受け止めた?)それは人事権者たる総裁がお決めになること」「(Q.具体的に総理と話はしていないのか?)さようでございます」
 安倍総理は、周辺に「石破さんは自民党のスターだ」と語るなど処遇すべく模索していますが、正式なポストの打診を前に石破氏が幹事長続投の希望などを外に発信していることには真意を図りかねています。このまま物別れに終わった場合には、双方がダメージを負いかねないという懸念もあり、石破氏を別のポストでも処遇するのか検討を進めています。両者のすれ違いは「話せば分かる。ボタンの掛け違い」という面もあり、週内に予定される直接会談がカギとなります。
 一方、内閣改造の中身ですが、女性閣僚の数を今の2人よりも増やす方針です。政策を推進するため、「子育て支援」を厚生労働大臣に、「女性の社会進出」を経済産業大臣に兼務させることを検討しています。

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