ASEM閉幕 議長声明に「拉致問題」盛り込む[2014/10/18 05:52]

 イタリア・ミラノで開かれていたASEM(アジア・ヨーロッパ首脳会議)は、海洋での法の順守と拉致問題を盛り込んだ議長声明を採択して閉幕しました。

 最終日の自由討論では、発言した29カ国の首脳のうち5カ国から、海洋における法の順守の重要性を指摘する発言が出されました。安倍総理大臣も「主張を通すために力や威圧を用いないことが重要」と指摘し、南シナ海で強硬な姿勢を繰り返す中国を牽制(けんせい)しました。また、拉致問題についても、安倍総理は「人権の侵害という普遍的な問題だ」と訴えました。こうした議論を反映して、議長声明には、10回目の会議で初めて拉致問題が盛り込まれたほか、海洋安全保障についても「力の行使や威嚇の抑制が重要」といった文言が初めて明記されました。

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