次は“江渡大臣”標的に 野党、追及の手緩めず[2014/10/21 11:46]

 安倍総理大臣は、辞任した小渕優子氏と松島みどり氏に代えて、それぞれ政策通で安定感があるといわれる宮沢洋一氏と上川陽子氏を起用し、態勢の立て直しを図る考えです。しかし、野党側は、引き続き小渕氏、松島氏の問題や江渡防衛大臣の収支報告書の訂正を巡る問題を追及する構えで、対決姿勢を強めています。

 (政治部・足立直紀記者報告)
 民主党は、江渡大臣を次のターゲットにして、秘書給与として訂正した証拠を示せと追及を強めています。
 民主党・小川参院議員:「あなたにかけられている疑惑を、あなたが全責任を持ってすべてを晴らす。これがあなたの責任ですよ」
 江渡防衛大臣:「私個人のことであれば、いくらでも言えるが、あくまでもこれは元秘書の個別のことに関わる件であります。そのへんのところは、ご理解を頂ければと」
 さらに野党は、21日午後1時からセットされている衆議院の本会議も、2人の閣僚が交代したばかりなのを理由に拒否する構えです。これに対し、与党は「もう決めたんだから、やるほかない」としていて、午後は与野党の激突も予想されます。こうしたなか、新たに大臣に決まった2人は、認証式に臨みました。政権サイドは、「建設的な国会審議を期待したい」とスキャンダル攻撃を続ける野党を牽制(けんせい)しています。ダブル辞任からの挽回を狙う政府・与党ですが、国会日程も1カ月余りとなるなか、まだまだ難しい国会運営を迫られています。

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