W辞任収束図るも影響大きく、難題は山積みに…[2014/10/21 16:51]

 政治日程を見ていきますと、この週末、福島県知事選挙、11月の沖縄の知事選挙、そして消費税率の引き上げ判断、原発再稼働の判断など、安倍政権には難題が山積しています。一方の野党は、21日も衆議院本会議の審議を拒否するなど、強硬な姿勢を崩していません。国会の日程もあと1カ月余りですが、安倍政権は今後、どのように国会運営をしていくつもりなのでしょうか。

 (政治部・澤井尚子記者報告)
 安倍総理大臣としては、閣僚のダブル辞任で国会への影響を少なくしようとしましたが、いまだ尾を引いています。21日の衆議院本会議の審議も野党が強硬に反発していることから、自民党は閣僚の辞任で国会審議に迷惑を掛けたと認めて野党に譲歩し、本会議は開いたものの法案審議を見送りました。自民党内は、「もう丁寧にやるしかない」と低姿勢で当面、乗り切ろうというムードです。しかし、これによって、政府がこの国会で重要法案としている派遣法改正案の審議も後ろにずれ込みました。与党側は「まだ日程には猶予がある」としていますが、来月は、安倍総理の外遊も予定されていて、廃案を狙う野党を前に会期内の成立が危ぶまれてきました。野党側は、閣僚のドミノ辞任を狙う方針で、政府・与党としてはなかなか思うようには進めず、今の国会で成立できない法案も出てきそうです。

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