「増税ありき」に水差すか 自民“慎重派”が勉強会[2014/10/22 11:50]

 来年10月に予定される消費税10%への引き上げに慎重な自民党議員らが、勉強会を開きました。12月の安倍総理大臣の判断を前に、早くも自民党内の綱引きが始まっています。

 (政治部・長谷川由宇記者報告)
 22日午前から始まった慎重派の勉強会には、党内の1割にあたる約40人の国会議員が参加しています。
 自民党・山本衆院議員:「次の消費税増税については、慎重にタイミング等を図るべきだと。特に、デフレから脱却するこの時期で(引き上げ)というのは危ない」
 勉強会では、増税延期を訴える本田内閣官房参与を講師に招き、来年10月に予定されている10%への引き上げを1年半、先送りする方向で議論を行っています。この会合の開催は、消費税引き上げに慎重とされる菅官房長官らの意向があるとの見方もあり、税制調査会が主導してきた党内の「増税ありき」の風潮に水を差す狙いがあります。一方、その税制調査会もあえて午後、財政再建の必要性を訴える勉強会を開き、党内の若手を取り込んで消費税引き上げ勢力の拡大を図ります。足元の経済情勢とともに二分された党内情勢も見極めながら、安倍総理は難しい判断を迫られることになります。

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