日本側は拉致問題を再提起へ 日朝協議2日目[2014/10/29 05:50]

 平壌で行われている拉致問題の調査を巡る日朝協議は2日目を迎え、日本人配偶者の問題などが議題となる見通しです。ただ、日本側としては29日も拉致問題について協議する方針です。

 外務省・伊原アジア大洋州局長:「日本側から、拉致問題が最重要課題であることを徐大河(ソ・テハ)委員長をはじめとする責任者に対して直接強調するとともに、調査を迅速に行い、その結果を一刻も早く通報することを強く求めました」
 28日の協議には、徐委員長はじめ、特別調査委員会の幹部が顔をそろえました。そして、拉致被害者と行方不明者に関する調査の現状については、副委員長と分科会の責任者が出席して、3時間に及ぶ質疑が行われましたが、詳細は明らかにされていません。形のうえでは日本政府の要求に北朝鮮側が応じた格好ですが、政府関係者は「真剣に調査していないのではないかという日本国内の疑念を打ち消すために幹部を出してきたのではないか」と分析していて、協議の内容を慎重に見極める方針です。29日の協議では、日本人配偶者と戦後の残留日本人や日本人の遺骨問題を議題にする予定です。そして日本側は、午後に行われる総括の場で再び拉致問題について取り上げる方針で、協議は夕方には終わる見通しです。

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