解散見込み動き出す国会 野党協力に向けた課題とは[2014/11/12 11:46]

 野党側も衆議院が解散されると見込んで準備を始めました。ただ、具体的な選挙区調整など、野党協力に向けた課題は残っています。

 (政治部・朝日健一記者報告)
 民主党の川端国対委員長は、国会内での野党連携を選挙協力につなげたい考えを強調しました。
 民主党・川端国対委員長:「(野党が)可能な限り力を合わせる選挙になればいいなと。選挙区・候補者調整みたいなのは大きく進むのではないかと思うし、進めなければいけない」
 民主党は今週中にも、選挙協力に向けて野党各党と共通の公約作りなども含めた協議を始めます。野党幹部は「選挙協力は5つか6つの基本政策を一致させればよい」と話していて、「野党間の政策面での共闘は可能だ」と話しています。ただ、争点となる消費税増税へのスタンスでは、民主党が態度を明確にしきれないなか、維新やみんなの党はすでに増税反対を打ち出していて、温度差をどう埋めるかが課題となります。具体的な候補者調整についても、大阪や愛知など1つの選挙区に複数の野党候補がいる地域の調整はこれからで、選挙までに間に合うのかは未知数です。2012年の選挙では協力態勢を築けずに与党の圧勝を許しただけに、野党幹部は「選挙協力ができなかった瞬間に現状維持だ」と危機感をあらわにしています。

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