国会内から議員が消えた? みんなの党は“解党”に[2014/11/19 17:07]

 18日夜の安倍総理大臣の解散表明を受けて、国会は今、どういう状況なのでしょうか。

 (政治部・小池直子記者報告)
 解散が21日になったことで、19日に予定されていた衆議院の本会議も開かれませんでした。ほとんどの衆議院議員は一斉に地元に帰っています。国会の中は閑散としています。一方、参議院では、政府が最重要法案と位置付けている「地方創生法案」の質疑、そして採決が行われました。民主党など野党は「総理が解散を表明したので、国会は不正常と見なさざるを得ない」として審議に応じませんでした。
 (Q.与野党は選挙準備を始めますが、具体的な動きは?)
 まず自民党ですが、「1票の格差」の是正に伴う選挙区調整も着実に進んでいます。また、共産党もほぼすべての選挙区に候補者を擁立する方針です。民主党や維新の党などは、候補者が競合しないところは野党同士の潰し合いを避けるために選挙協力での調整を続けています。そうしたなか、その一角になるはずのみんなの党は19日午後に解党を正式に決めました。28日に正式にみんなの党が消滅します。両院議員総会では、解党に反対する議員らが地方議員を連れてくるなどして、冒頭から怒号が飛び交うなど混乱に陥りました。ただ、解党が決まったことで、一部の議員は民主党や維新の党への合流を模索するほか、新たに新党を立ち上げる議員もいます。第3極の核になろうとしていたみんなの党は、生き残りをかけ、それぞれの道で戦うことになります。

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