ヨルダンの対応に期待感 政府 日本対応難航のなか[2015/01/26 11:46]

 当初、身代金2億ドルを要求していた「イスラム国」ですが、後藤健二さんの解放条件を一転して、ヨルダンに収監されているサジダ・リシャウィ死刑囚の釈放に変えました。この要求に日本政府はどう対応するのでしょうか。

 (政治部・足立直紀記者報告)
 26日午前に会見した菅官房長官は、ヨルダン政府の交渉努力に期待感を示しました。
 菅官房長官:「人命第一の観点から、後藤さんの早期解放に向けて、ヨルダン政府を始め、関係国、様々な団体、宗教とか部族長、そうした皆さんの協力を得ながら、あらゆるチャンネルを活用して全力を尽くしていきたい」
 しかし、ヨルダンでの連続テロ犯であるリシャウィ死刑囚の釈放については、政府高官の1人も「簡単にお願いできる話ではない」と語っていました。日本政府としては、ヨルダン政府と水面下での調整を重ね、後藤さんの解放につなげたい考えです。また、菅長官は「日本人1人を殺害した」とするラジオ放送について、「イスラム国の関連の広報の1つと承知している」と述べました。イスラム国側と日本政府の直接の接触はいまだないなか、手探りの状況が続いています。

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