ヨルダンの混乱狙いか、長期化も視野 日本政府[2015/01/31 17:32]

 日本政府は、「イスラム国」の狙いがヨルダン国内の内紛を誘発し、政権の転覆を図るものだという見方を強めていて、対応にあたっています。総理官邸から報告です。

 (政治部・千々岩森生記者報告)
 31日午後5時に岸田外務大臣が、続いて菅官房長官が総理公邸に入って安倍総理大臣と会談しました。30分以上経っていますが、会談はまだ現在も続いています。
 岸田外務大臣:「状況については、今すぐ何か起こっても不思議はありませんし、全く予断はできないと思っています」
 イスラム国側の真の狙いについて、事件の対応にあたる関係者は「ヨルダンの政権を弱体化させるために反政府勢力をあおっている」とみています。また、政権幹部の一人は、ヨルダンで「イスラム国への空爆をやめるべきだ」などの批判が出ていることについて、「イスラム国の思惑通り」との見方を示しています。こうした見方は、27日にイスラム国が「ボールはヨルダン側にある」と強調したころからさらに強まっています。政府は、イスラム国がヨルダンをさらに揺さぶるためにあえて事件を長期化させる可能性もあるとみて慎重に対応していく考えです。

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