国会で野党が追及 “安倍総理のエジプトでの演説”[2015/02/03 11:48]

 3日も参議院予算委員会では、「イスラム国」が日本人を殺害したとする事件について、野党側が政府の対応を追及しています。

 (政治部・吉野真太郎記者報告)
 安倍総理大臣は、中東への人道支援を表明する演説をしていましたが、野党側は、これがテロのきっかけになったのではないかと追及しました。
 共産党・小池晃参院議員:「日本人が拘束されているというもとで、十分なうえにも十分な慎重な物言いが必要だったのではないか。その点で、エジプトでのスピーチは果たして妥当なものだったのか」
 安倍総理大臣:「彼らを例えば刺激しないように、あるいは彼らの意図に反しないように。世界がそう思うことになってしまっては、まさにテロが世界で横行する、そういう事実を生み出してしまう。決してそんな世界にしてはならない」
 また、安倍総理は「イスラム国の拡大を防ぎ、非武装化させることが大切だ」「最前線で戦うイスラムの周辺国をしっかり支えていく」と強調しました。一方、政府は、一連の対応について検証することにしています。安倍総理は、テロ対策に資するものは公表するとしていますが、一方で「諸外国との連携の観点から公表できないものもある」と答弁しました。今回の人質事件では、水面下で交渉されたこともあり、どのくらいのものがオープンになるのかは不透明といったところです。

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