「私の責任で決めた」中東支援のスピーチ 安倍総理[2015/02/05 16:35]

 国会では今月5日、安倍晋三総理大臣の“中東での演説”が問われた。総理は、後藤さんらが拘束されていることを把握したうえで、「イスラム国」と闘う周辺国への2億ドルの支援を表明していた。

 民主党・福山幹事長代理:「NSC(国家安全保障会議)がほとんどスピーチを書いて、オバマ大統領の一般教書演説のテロの表記にほぼひょうそくを合わせる形で書いたというような情報も入っている。演説の起案を誰がして、どういうふうな理由で今までのポジションを変えたのか」
 安倍総理大臣:「私の中東政策スピーチなので、私の責任においてスピーチを決定した。起案においてもそうだから、責任の帰するところは私自身にあるといってもいいだろう。前例を踏襲していればいいというだけではなく、国際社会が連携しているなかにおいて、難民に対して我々は人道支援を行っていく、というメッセージを出していくのは当然だろう」
 民主党・福山幹事長代理:「最悪の事態について想定したか」
 安倍総理大臣:「リスクを減少させていくために、世界各国は協力をしている。そのなかにおいて、我々は判断をした。私は間違っていなかった」
 民主党・福山幹事長代理:「現実に2人拘束されている。その状況で最悪の事態を想定したかと聞いている」
 安倍総理大臣:「スピーチを行うことについての影響というのも当然頭に入れる、推敲(すいこう)していくわけだ。正しかったかどうかということも含めて、それは当然、検証するということであれば、検証していくということになる」
 さらに政府の対応も問われた。
 日本を元気にする会・松田代表:「後藤さんの奥様にISIL(「イスラム国」)からメールがあり、そこからコンタクトを試みなかったのはなぜか」
 菅官房長官:「ISILは、卑劣極まりないテロ集団です。その実態もよく分からない。まともに交渉できるような相手ではない」
 日本を元気にする会・松田代表:「なぜ、やりもせずに判断してしまったのか。メールに返信しないとの判断をしたのは誰か」
 菅官房長官:「私のもとで会合を開き、そこで判断した」

こちらも読まれています