人質殺害めぐり火花 安倍総理・菅長官vs岡田代表[2015/02/19 17:53]

 国会では、2015年度予算案の委員会審議が始まりました。過激派組織「イスラム国」による日本人殺害事件に対する総理官邸の対応を巡り、激しい論戦となりました。

 (政治部・小池直子記者報告)
 民主党の岡田代表は、後藤さんが拘束されているという情報があるなか、安倍総理と菅官房長官が選挙応援でともに東京を離れていたことは、危機管理上、問題があるとしてただしました。
 民主党・岡田代表:「官房長官は基本的に官邸周りにいる。離れる時は総理が代わりにいる。これは暗黙かもしれませんが、非常に重要なルールだと」
 菅官房長官:「(後藤さんが)完全に拘束されているということは、3日には分からなかった。事実確認ができたのは19日ですから」
 民主党・岡田代表:「中心になる官房長官が昼間いないということが、私には理解できない」
 安倍総理大臣:「官房長官のところにも、もちろん情報は入っておりますが、選挙中ではありますが、私のところにもずっと秘書官が付いていますから、これは情報が入ってきます。オペレーション自体は全く、何の支障もないわけです」
 民主党・岡田代表:「最終的に国民の命に責任を持つ。危機管理に責任を持つのは総理であり、官房長官じゃないですか。その程度の認識でいいんですか、本当に」
 安倍総理大臣:「危機管理がちゃんとできているかどうか、民主党がそんなこと言えるんですか」
 安倍総理は、「内閣法に基づいて官房副長官を代理に置いていたので、対応に瑕疵(かし)はなかった」と強調しました。岡田氏は党代表として異例の1時間半質問に立ち、自らが前面に立つことで安倍総理に対峙していく姿勢を示しました。

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