“予算成立厳しく…” 西川氏辞任で、国会空転[2015/02/24 11:49]

 西川公也氏が補助金を受けていた企業からの献金などの問題で攻め込まれるなか、安倍総理大臣は電光石火で西川氏の辞任を認めて、後任に前任者の林芳正氏を充てることで政権へのダメージを最小限に抑えた格好です。しかし、西川氏辞任のあおりで24日の国会審議は空転しています。予算案の年度内の成立や今後の安倍政権への影響はどうなるのでしょうか。

 (政治部・足立直紀記者報告)
 政府・与党は、林氏に素早く交代させたことで、予算の年度内成立への影響を避けたい考えです。
 自民党・谷垣幹事長:「しっかり取り組んで、無駄、無駄といいますか、混乱のないように、混乱を最小限に押しとどめるようにやっていきたい」
 しかし、野党は、献金問題について説明のないまま西川氏が辞任したことに反発しています。
 民主党・高木国対委員長:「辞めたから問題がすべてクリアされた。全くそういうことではありませんで、私たちとしては、これを中途半端な形で終わることはできない」
 野党は24日の予算委員会を拒否したうえで、総理入り質疑のやり直しと西川氏が顧問を務めた企業の資料を要求しました。さらに、これに応じない場合には昼の本会議も拒否すると強気の構えに出て、現在も折り合いが付いていません。政府・与党にとっては、要求をのんでも、野党抜きで審議を強引に進めても予算の年度内成立はかなり厳しくなります。また、自民党内には、4月の統一地方選への影響を懸念する声や、「違法性がないのに辞めたら辞任のハードルが下がってしまう」といった懸念も出ていて、問題はまだまだ尾を引きそうです。

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