中国共産党で、「武警」の地位が向上か 防衛研究所[2015/03/13 17:55]

 防衛研究所は中国に関する安全保障リポートを発表し、中国共産党のなかで国内治安を担当する人民武装警察部隊、いわゆる「武警」の地位が向上しているという見解を示しました。

 防衛研究所のリポートでは、中国の軍隊である人民解放軍から公安任務を切り離したため、武警の活動領域が拡大しているとしています。そのうえで、国防支出よりも治安安定の予算である公共安全支出がここ数年、上回っていて、今後も武警関連の支出が増えるとみられることなどから、中国共産党における武警の地位が向上していると指摘しました。さらにリポートでは、武警の司令員や政治委員が中国共産党の中央委員に就任したため、今後も武警の上層部の人事に注視していく必要があるとしています。
 また、中国海軍がアデン湾での海賊対処活動を通じて国際社会へアピールすることや指揮統制や後方支援、装備品の能力を向上させ、日本海域周辺での演習に積極的に活用していると指摘しています。

こちらも読まれています