監査委「受信料で成り立つNHK、公私の区別が重要」[2015/03/19 17:44]

 NHKの籾井会長が私的にハイヤーを使用した問題で、NHKの監査委員会は「高い倫理観と説明責任が求められていることを常に意識して行動すべきだ」と注意喚起する報告書をまとめました。

 監査委員会の報告書は19日、臨時で開かれた経営委員会に提出されました。監査委員会の報告書では、籾井会長のハイヤー利用について「安全上、必要となる場合があることを否定しない」としながらも、「視聴者からの受信料で成り立つNHKにとって、公私の区別が極めて重要だ」と強調しました。また、車の手配などを行った秘書室の一連の対応を「ずさんであったとのそしりを免れず、早急に改善すべきだ」と指摘しました。さらに籾井会長によるハイヤー代金の支払いが監査委員会の聴取後だったことについて、「私的目的で利用する場合、支払いが終了していないことについて、適宜、注意を喚起し、適切な指示を出すべきであった」としました。籾井会長は「公私の区別に疑いが持たれる事態を招いたことについては、心よりおわびいたします」とコメントしています。

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