政府、辺野古“継続”強調 落としどころ探る動きも[2015/03/30 11:48]

 政府は、林農林水産大臣の判断を当然の結論だと受け止めています。

 (政治部・吉野真太郎記者報告)
 菅官房長官は、30日午前の記者会見で「粛々と対応する」としていて、辺野古移設によって普天間基地返還を実現すると強調しました。
 菅官房長官:「農林水産大臣が公平中立な立場から審査し、執行を停止したものと承知している。環境保全に万全を期しながら、粛々と対応していきたい」
 政府側としては、一連の移設作業に法的な瑕疵(かし)はないと太鼓判を押された形で、引き続き作業を継続することになります。また、来月にはオバマ大統領との日米首脳会談も予定されていて、移設の停滞で足踏みしたくないという面もあります。今後について、政府高官は「いずれ司法の場での争いになる」と語るなど、県側が工事の差し止めを求める訴訟に踏み切ることも視野に入っています。一方で、官邸側は対立の先鋭化は得策ではないとみています。来月にも菅長官と翁長知事の会談を模索していて、何とか落としどころを見いだしたい考えです。

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