国会の「情報監視審査会」始動 法施行から3カ月[2015/03/30 18:19]

 特定秘密保護法の運用に問題がないかチェックするため、国会に置かれた情報監視審査会の初会合が衆参両院で開かれました。法律の施行から3カ月経ち、国会の監視機能がようやく始動します。

 衆議院情報監視審査会・額賀福志郎会長:「国民を代表してこれ(特定秘密の運用)を監視するという本審査会の果たすべき役割は、極めて重要なものがあります」
 30日に開かれた情報監視審査会の初会合で、衆議院では自民党の額賀元財務大臣が、参議院では自民党の金子原二郎議員がそれぞれ会長に選任されました。審査会は年に1回、政府から特定秘密の指定や解除の件数などの報告を受けます。また、必要に応じて、政府に特定秘密の提出を求めることができるほか、その運用が不適切だと判断すれば改善勧告を行います。ただ、政府は特定秘密の提出を拒否できるうえ、改善勧告には強制力がありません。そのため、今後は審査会の監視機能の実効性をどう確保していくかが焦点となります。

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