総理、「深い反省」と「率直な意見交換」で成果強調[2015/04/23 11:51]

 インドネシアを訪れていた安倍総理大臣は23日午前、帰国の途に就きました。日中首脳会談など、外交の成果を強調しています。

 (政治部・澤井尚子記者報告)
 アジア・アフリカ会議での演説について、安倍総理は「率直に考えを話すことができた」と満足した表情を浮かべました。演説では、先の大戦に「深い反省」を表明する一方で、これまでの村山談話、小泉談話と踏襲されてきた近隣諸国への「おわび」は盛り込みませんでした。戦後70年談話に向けて「未来志向」の姿勢を強調しました。また、会議の合間には、5カ月ぶりの日中首脳会談も実現しました。歴史認識問題やAIIB(アジアインフラ投資銀行)など、率直な意見交換もできたとしています。帰国した直後の週末にはすぐに訪米する予定で、オバマ大統領との会談や議会での演説を控えています。今回の外遊で示した歴史認識や近隣諸国との関係改善の姿勢にアメリカ側の理解が得られるかが次の課題となります。

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