総理がウクライナ訪問「平和的解決に積極貢献」[2015/06/07 00:17]

 ウクライナを訪れていた安倍総理大臣はポロシェンコ大統領と会談し、ウクライナ問題の平和的な解決に積極的に貢献する考えを強調しました。

 安倍総理は名指しこそ避けながらも、クリミアを併合したロシアの動きを批判しました。
 安倍総理大臣:「日本は、力による現状変更を決して認めず、法の支配、主権、領土の一体性を重視している」
 一方で安倍総理は、ウクライナ政府と親ロシア派の間で結んだ停戦合意が守られていないと指摘し、ロシアも含めたすべての当事者が停戦合意を履行するよう強く求めました。そのうえで、停戦合意を監視するヨーロッパ安全保障協力機構の特別監視官を日本から派遣する方針も表明しました。さらに、18億ドル余りの支援を実行する考えを伝え、老朽化した下水処理場の改修プロジェクトを始めることで合意しました。安倍総理はまもなく、G7サミットが開かれるドイツに入ります。ウクライナ問題への積極貢献をアピールすることで、各国が難色を示しているロシアのプーチン大統領の年内訪日にも理解を得たい考えです。

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