「現実わからぬ学者の話!」政府・与党、強気崩さず[2015/06/10 17:25]

 憲法学者からの「違憲」発言に続き、村山元総理大臣と河野洋平元総裁が会見に臨み、戦後70年談話への注文を出しました。政府・与党は、どう受け止めているのでしょうか。

 (政治部・布施哲記者報告)
 憲法学者に加えて自民党元幹部からも懸念が出されたことに対し、政府・与党は意に介さない強気の姿勢を示しています。まず、憲法学者からの違憲論に対して、ある与党幹部は「現実を分かっていない学者の話を誰が聞くのか」と痛烈に批判しています。また、集団的自衛権に対する懸念を示した河野元総裁に対しても、別の与党幹部から「引退して思い付くままに勝手なことを言っている」と冷ややかな声が出ています。野党側は「政府の答弁はほころびだらけだ」とする一方で、政府・与党は「野党は同じ質問の繰り返しになっている。論点は出尽くしている」とこちらも強気の姿勢です。政府・与党は、24日に終わる予定の国会を大幅に延長してでも法案の成立を図る考えです。

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