委員会採決を来週以降に先送り 派遣法改正案[2015/06/12 00:05]

 後半国会の焦点の一つの労働者派遣法改正案を巡り、与党側は12日にも行う構えだった衆議院での委員会採決を来週以降に先送りする方針を固めました。

 労働者派遣法改正案を巡っては、維新の党が委員会採決を容認する構えに転じたため、与党側は12日に採決に踏み切る構えを見せていました。しかし、民主党と共産党は、議論が尽くされていないことに加え、年金流出問題の議論を優先させるべきだとして、採決すれば安保関連法案の審議にも応じない姿勢を見せていました。こうしたなか、維新の党からも採決の先送りを促す声も出てきました。
 衆院・渡辺厚労委員長:「丁寧に進めていきたいと思います。したがって、きょうはその採決について理事会で決めておらない」
 与党としても国会のこれ以上の混乱を避けるため、12日の委員会採決を見送る方針を固めました。民主党などの出方を見極めたうえで、最終判断することにしています。

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