党首対決「細かく武力行使の状況決めてる国は無い」[2015/06/26 11:45]

 1週間ぶりに行われている安保関連法案の審議は、与野党の党首による直接対決です。これまで、安保関連法案は「違憲だ」として「法案の撤回」を求めて攻める民主党の岡田代表に対し、日本を取り巻く「安保環境の変化」を理由に法案は「合憲だ」とかわす安倍総理大臣。26日の議論も、両者それぞれの言い分をぶつけ合うのに終始しました。

 (政治部・小田川雄一記者報告)
 民主党の岡田代表は、安全保障法制の国民への理解が深まっていないと追及しました。
 民主党・岡田代表:「(世論調査で)8割くらいの国民が『政府の説明は不十分だ』と」
 安倍総理大臣:「国会や委員会での議論を通して、国民の皆様にご説明していきたい」
 民主党・岡田代表:「大事なことは、審議時間が何十時間だから採決するということではなくて、国民がどれだけ理解したかで適否を決めていくべきだ」
 安倍総理大臣:「(過去には)残念ながら国民の支持が十分でなかったものもある。典型例は60年安保の改定もそうではなかったかと思うし、しかし、今ではそれぞれが十分に国民的理解を得ている」
 また、重要影響事態と存立危機事態の違いについて岡田代表が問いただしましたが、安倍総理は「世界中で細かく武力行使をする状況を決めている国はない」と述べ、議論は平行線のままでした。大幅な会期延長に対し、民主党としては反対の世論を背景に引き続き安全保障法制の問題点を追及していく考えです。

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