安倍総理「丁寧な説明」 安保法案が参院で審議入り[2015/07/27 17:24]

 集団的自衛権の限定行使を認める安全保障関連法案が参議院で審議入りしました。世論の支持が低迷していることを受け、安倍総理大臣は丁寧な説明を強調していますが、どんな質疑が行われたのでしょうか。

 (政治部・布施哲記者報告)
 安倍総理は与党側の質問に答える形で、懸念されている点に一つひとつ反論し、懸念の払拭に努めました。
 安倍総理大臣:「総理大臣が代わっても、政権が代わっても、徴兵制の導入の余地は全くありません」
 自民党・山本順三参院議員:「集団的自衛権を行使できる国はすべて『戦争国家』なのか」
 安倍総理大臣:「現実の国際社会を見れば、このような主張が全くの誤りであることは明白であります」
 与党側は、世論の支持が低迷していることを受け、衆院では1対9の割合だった与党の質問時間を参議院では大幅に増やして支持の回復を図りたい考えです。一方、民主党側は、改めて「安保法案は憲法違反だ」と追及しました。
 民主党・北澤俊美元防衛大臣:「自民党政権のほとんどの総理が『集団的自衛権は憲法上、行使できない』と述べてきました。砂川判決が集団的自衛権を認めていたのなら、歴代総理は憲法違反の発言を繰り返していたことになります」
 安倍総理大臣:「平和安全法制は、その(最高裁判所の)考え方に沿った判決の範囲内のものであり、憲法に合致したものであります」
 参議院では28日、総理が出席しての委員会審議が予定されていて、参議院での本格的な論戦が始まることになります。

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