安倍総理 戦後70年談話に「おわび」盛り込みへ[2015/08/10 11:48]

 安倍総理大臣が14日に発表する戦後70年談話に「植民地支配」や「痛切な反省」に加え、過去の村山談話や小泉談話に盛り込まれてきた「侵略」や「おわび」といった言葉も盛り込む方針であることが分かりました。

 (政治部・長谷川由宇記者報告)
 この4つのキーワードをすべて盛り込んだことで、安倍総理としては「歴代内閣の基本的な立場を引き継ぐ」という姿勢を明確にした格好です。安倍総理が過去の歴史認識に言及した今年4月のアメリカ議会での演説には、痛切な反省といった表現はありましたが、おわびの言葉はありませんでした。また、周辺には「キーワードに縛られない談話にしたい」とも語っていただけに、おわびという言葉は盛り込まれないのではないかという見方も浮上していました。安倍総理としては、戦後の平和国家としての歩みや今後の国際貢献の在り方など「未来志向の談話」としたい意向があります。キーワードが一つでも欠けることで、そこだけが注目されてしまうといった議論を避け、談話に込めた真意を伝える狙いがあるものとみられます。公明党の山口代表をはじめとする政府・与党幹部との調整が行われていますが、基本的な認識は共有されている模様です。安倍総理は、「終戦の日」の前日にあたる14日夕方に臨時閣議で談話を閣議決定したうえで、記者会見を開いて発表する予定です。

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