安倍総理「おわび」踏襲へ 戦後70年談話を夕方発表[2015/08/14 11:45]

 安倍総理大臣が14日夕方、戦後70年談話を発表します。アジアでの植民地支配や侵略を認めて反省やおわびを表明した戦後50年の「村山談話」、そして、10年前に発表された戦後60年の「小泉談話」の歴史認識やキーワードは全体として踏襲しながら、安倍総理としては「国際平和に貢献していく」という未来志向の談話を打ち出したい考えです。

 (政治部・藤川みな代記者報告)
 安倍総理は夕方、臨時閣議を開いた後で記者会見し、自ら談話を読み上げる方針です。それに先立って総理は朝、父・晋太郎氏の墓前で決意を語りました。
 安倍総理大臣:「父の遺志をしっかりと受け継いで、しっかりと平和の道を歩み、繁栄した豊かな誇れる日本をつくっていきますということを改めて墓前で誓いました」
 今回、安倍総理が「侵略」や「おわび」など歴代のキーワードを踏襲するのには、歴史認識の問題に議論が集中することを避ける狙いがあります。政府関係者は「気持ちが伝わるよう最大限、努力するということだ」と説明していて、安倍総理が力を入れている「積極的平和主義」に基づく国際貢献など未来志向の部分に注目を集めたい考えです。そして、談話の長さですが、約4000字で、村山談話の3倍以上になる見通しです。今回、談話の作成にあたっては事前にアメリカに内容を説明し、理解を求めました。14日も岸田外務大臣を中心に各国に説明を進める方針です。

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