安保法制、あす審議再開 内部文書問題など追及へ[2015/08/18 11:52]

 お盆明けの国会です。防衛省の内部文書や戦後70年談話の問題などを追及したい野党と、残り会期が1カ月余りで時間のない政府・与党。ともに安保関連法案の審議を早く始めたいという点では一致していますが、審議再開の条件を巡って与野党の調整が難航していました。

 (政治部・中丸徹記者報告)
 実は、いまだに礒崎総理補佐官を再び国会に呼ぶかどうかで与野党は対立していましたが、19日の審議再開で合意しました。「安保法制に法的安定性は関係ない」などと発言した問題で委員会に呼ばれて陳謝した礒崎補佐官ですが、野党側は説明が不十分だとして、再度の招致を求めて審議はストップしていました。18日の話し合いで与党側は、礒崎補佐官の再招致には応じませんでしたが、審議中断によって積み残された質疑を19日午前に行い、午後からは審議を再開することを提案しました。これに対し、野党側は、「礒崎問題ではゼロ回答だ」としながらも、積み残しの質問時間を午前に審議することには合意しました。ただ、それ以外の審議について、今のところ見通しは立っていません。少しでも審議時間を積み上げたい与党としては、引き続き丁寧な姿勢を見せながら野党に審議を求めていく方針です。

こちらも読まれています