安倍総理に対抗馬は? 「どうせ誰も…」冷やか官邸[2015/08/20 11:50]

 自民党は20日午後、来月の総裁選に向けた選挙管理委員会を設置し、準備がスタートします。安倍総理大臣が再選に強い意欲を見せるなか、石破地方創生担当大臣や野田聖子元消費者担当大臣が対抗馬として出馬するのか。さらには、若手のホープ・小泉進次郎復興政務官らが動き出すことはあるのでしょうか。

 (政治部・中丸徹記者報告)
 自民党のなかで、当面の安倍総理続投という強い流れは変わっていませんが、支持率低下を尻目に違う動きも始まっています。安倍総理の官邸主導の政権運営も3年に近付き、総理と距離を取る党内勢力の不満は日に日にたまってきています。それに加えて、安倍総理があまりに右寄りだという警戒感は強く、「無投票で再選となれば、来年の参院選で惨敗する」という危機感から、「対抗馬を立てるべきだ」というムードは根強くあります。最も注目されるのは石破大臣ですが、本人は沈黙を保ったままで、周囲には焦りがみられます。安倍総理側の議員は「もうホテルの部屋を借り切って選挙活動を始めているくらいの本気がなければ無理だ」と余裕しゃくしゃくです。他にも安倍総理に批判的な野田議員が意欲を見せています。そして、石破大臣は21日、野田議員の地元・岐阜で講演し、2人が同席することになっています。ある議員は「偶然にしては、できすぎている」と語り、21日に大きな動きがあるのではと注目しています。一方、被災地を回る小泉進次郎氏には「まだ早い」という声が主流です。負けを覚悟でポスト安倍に名乗りを上げる候補が出るのか、この2週間がヤマとなりますが、官邸は「どうせ誰も出られない」と冷ややかで、結局、無投票になるという見方が今のところ有力です。

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