国会は21日午後から、安保法案の集中審議が行われます。野党は、防衛省の内部文書の問題や自民党を離党した武藤貴也衆院議員の金銭トラブルなどを徹底追及します。
（政治部・岡香織記者報告）
民主党など野党は、安倍総理大臣の夏休み中に浮上した問題について、直接、考えを問いただす方針です。
民主党・蓮舫代表代行：「安保法案を通したいと国会にお願いしてきた総理は、随分、たっぷりと静養をお取りになられたみたいですので、本気できょうは聞いていきたいと思います」
野党は、安保法案の成立を前提に作成された防衛省の内部文書について、「国会軽視」だとして安倍総理や中谷防衛大臣の責任を追及する考えです。また、礒崎総理補佐官が安保法案について「法的安定性は関係ない」と発言した問題や、未公開株を巡るトラブルで自民党を離党した武藤議員についても「離党すれば済む問題ではない」として批判を強めています。政府・与党は、法案の必要性を訴えていますが、野党は集団的自衛権以外の問題についても浮き彫りにしていく戦略です。
広告